『星に絵本を繋ぐ』井上奈奈 出版記念展 開催中です。
画家・絵本作家である井上奈奈さんの著書『星に絵本を繋ぐ』の出版を記念した展覧会を、洲本市五色町鳥飼浦のBook & Coffee coyomiにて開催中です。
芸術性の高い絵本を生み出し続けている井上奈奈さん。
おそらく井上奈奈さんの絵本を淡路島で紹介するのは、これが初めてになると思います。
今まで読んだことのない絵本の世界に誘われるのではないでしょうか?
『星に絵本を繋ぐ』は、絵本以外での井上奈奈さんの初の著書です。
出版した絵本のこだわり。
絵本づくりで大切にしていること。
絵本創作ワークショップのこと。
“つくる”に興味がある人に、是非、手に取ってもらいたいこだわりの本です。
今回、壁には絵本の原画を展示・販売しています(一部、非売品があります)。
こちらは、『猫のミーラ』の絵本と原画。奥に見える黒一色で描かれた絵が原画なのです。
井上奈奈さんは、印刷を画材と捉えた制作をしています。
一枚の完成した絵を原画とするのではなく、色毎の版を黒一色で書き、印刷機でインクに置き換えて印刷することで、出来上がった“絵本が一番美しい状態"となるようにつくられています。
例えば『猫のミーラ』では、金色・銀色・赤色・白色の4色のインキで印刷されています。
原画だけではなく、リソグラフという印刷機で刷られたリソグラフ作品も展示・販売しています。
こちらは版画のように、エディション・ナンバーとサインが直筆で入っています。
現在入手困難な『ウラオモテヤマネコ』や『うさぎまでのおさらい』も閲覧用としてご用意しています。
この機会に是非、ご一読ください。
販売用の絵本もたくさんご用意しています。
こちらはドイツで開催された「世界で最も美しい本コンクール2018」にて銀賞受賞の『くままでのおさらい(特装版)』。
東京の中野活版印刷店にて本文をリソグラフ印刷、長野の美篶堂にて手製本、そしてまた東京の中野活版印刷店で活版印刷にてナンバリングされています。
装丁だけではなく、印刷や物語も含めての受賞となっています。
バタフライエフェクトって知っていますか?
「ブラジルの一匹の蝶の羽ばたきが、テキサスで竜巻を引き起こすか?」
『ちょうちょうなんなん』では、一匹のちょうちょうの羽ばたきから様々なことが起こっていきます。ちょうちょうの航跡がピンク色の線となって、ずーっと繋がって。
私たちの生活も、そんなバタフライエフェクトの連続かもしれない。そんな風に想います。
そして、この『猫のミーラ』は上質の映画のような作品です。
1ページ1ページ、飛ばさずに大切に読んでほしい。そうして読み終わると、あなたにはきっと発見があるはずです。
そんな作品なので、本当は左に写る赤い特装版で最初に触れてみたかったと思います。
ぜひ、井上奈奈さんの絵本の世界に触れに来てみてくださいね!
井上奈奈さんの一部の本は、28日の23:59までウェブストアでも販売しています。
🖼『星に絵本を繋ぐ』井上奈奈 出版記念展 at 淡路島
会期:2022年6月3日(金)〜28日(火)
時間:9時〜18時
休み:水・木
会場:Book & Coffee coyomi(兵庫県洲本市五色町鳥飼浦2160)
入場無料です。